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自社製品のカタログや提案資料を作成する際、「NETIS登録の強みを、どうすれば効果的にアピールできるだろうか」とお悩みではありませんか。
あるいは、「NETISのロゴを使いたいけれど、公式の規定が見つからない」「ウェブサイトや名刺に掲載しても問題ないのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、そうしたお悩みを解決するため、NETISロゴに関する公式情報と、それに代わる正しいアピール方法を徹底的に解説します。
最後までお読みいただくことで、NETISに関する正確な知識が身につき、公的な信頼性を武器に競合製品との差別化を図るための、具体的なアクションプランを描ける可能性が高まることでしょう。
結論から申し上げますと、NETIS(新技術情報提供システム)制度そのものを象徴する公式なロゴマークは存在しません。
国土交通省のNETIS公式サイトでは、省の紋章が使用されています。
これは、NETISが国の監督下で運営される信頼性の高い制度であることを示していますが、特定の製品や技術が「NETIS登録済み」であることを示すための、自由に使用できる公式ロゴではないのです。
そのため、インターネット上で見かける「NETISロゴ」と称される図形は、いずれも企業が独自に作成したものか、非公式なものである可能性が非常に高いと言えます。
公式ロゴが存在しないからといって、NETIS登録の価値をアピールできないわけではありません。
むしろ、正しい方法で表示することで、技術の信頼性をより正確に伝えることが可能です。
主な方法として、以下の2つが挙げられます。
これらの方法を組み合わせることで、顧客や発注者に対し、技術の公的な位置づけを効果的に示すことができます。
次のセクションで、それぞれの具体的な方法を詳しく見ていきましょう。
NETIS登録を証明する最も確実で基本的な方法は、製品カタログや技術資料に「NETIS登録番号」を明記することです。
この登録番号は、その技術が公的に認められた唯一無二の証明となります。
さらに、登録番号の末尾に付与される「識別記号」を併記することで、その技術の現在のステータスを明確に示せます。
識別記号は、技術の評価段階を示し、それぞれ以下のような意味を持っています。
| 識別記号 | 意味 | 概要 |
| -A | 新規登録技術 | NETISに登録された直後の新しい技術。今後の活用が期待されます。 |
| -VE | 活用効果評価済み技術 | 活用効果が非常に高いと評価され、継続調査が不要と判断された信頼性の高い技術です。 |
| -VR | 継続調査技術 | 活用効果について、さらなる継続調査が必要と判断された技術。今後の評価に注目が集まります。 |
これらの記号を正しく記載することで、単に登録されているという事実だけでなく、その技術がどの段階にあるのかを客観的に伝え、説得力を高めることができます。
登録番号の記載に加えて、視覚的なアピール力を高めるために、多くの企業が独自のロゴやマークを作成・活用しています。
これは、NETIS登録技術であることを一目で理解させ、ブランドイメージを向上させるための有効な戦略です。
実際に、以下のような企業が独自の取り組みを行っています。
| 企業名 | 独自ロゴ・マークの活用戦略 | 期待される効果 |
| NSC Trading | 登録番号を目立たせたステッカーを作成し、製品に直接貼り付ける。 | 製品自体が広告塔となり、現場での信頼性を直感的にアピールできる。 |
| 共生 | NETIS登録技術であることを示す独自のマークをデザインし、製品カタログやウェブサイトに掲載する。 | 資料上での訴求力が高まり、競合製品との差別化を明確に打ち出せる。 |
このように、登録番号や「NETIS」の文字を組み込んだオリジナルのデザインを作成することで、公的な信頼性を自社のブランドイメージに結びつけることが可能になります。
ここで改めて、NETIS(New Technology Information System)とは何か、基本に立ち返って確認しましょう。
NETISは、国土交通省が管轄する「新技術情報提供システム」の略称です。
このシステムの主な目的は、民間企業によって開発された優れた新技術の情報を集約し、データベース化することにあります。
そして、その情報を全国の地方整備局や公共工事の発注者、施工業者などが広く共有・活用できるようにすることで、建設業界全体の生産性や安全性の向上を促進することを目指しています。
NETISに自社の技術を登録することは、企業にとって計り知れないメリットをもたらします。
特に公共工事の受注を目指す企業にとっては、競争優位性を確立するための強力な武器となります。
主なメリットは以下の通りです。
| メリット | 具体的な内容 |
| 1. 工事成績評定での加点 | NETIS登録技術を活用した工事は、完成後の工事成績評定で加点の対象となります。これにより、その後の入札で有利な立場を築くことができます。 |
| 2. 技術力の効果的なPR | 国土交通省のデータベースに登録されることで、技術の客観的な信頼性が証明され、企業の技術力を全国に効果的にアピールする機会となります。 |
| 3. 企業イメージと信頼性の向上 | 「NETIS登録企業」というステータスは、技術革新に意欲的な企業としてのブランドイメージを確立し、顧客や発注者からの信頼を高めます。 |
| 4. 公共工事への参入機会増加 | 総合評価落札方式の入札において、NETIS登録技術の活用を提案することで、技術評価点が加算され、受注の可能性が飛躍的に高まります。 |
これらのメリットは相互に関連し合っており、NETISへの登録が企業の持続的な成長に不可欠な経営戦略であることがわかります。
本記事では、NETISの公式ロゴは存在しないという事実と、それに代わる正しいアピール方法について解説しました。
重要なのは、公式ロゴの有無に固執するのではなく、NETIS登録番号と識別記号を正確に記載し、必要に応じて独自のマークを活用して、その価値を正しく伝えることです。
NETISは、単なる技術データベースではありません。
公共工事の受注機会を増やし、自社の技術力と信頼性を公的に証明するための戦略的なツールです。
この記事で得た知識を活用し、NETIS登録という強みを最大限にビジネスチャンスへと繋げてください。